MEO業者から電話があった。「BtoBの会社でも、Googleマップの対策をすれば問い合わせが増えます」。週に1回の投稿と、口コミを集める仕組みで月額いくら、という提案だった。 BtoBのGoogleビジネスプロフィールを勧める記事(NapoleonCat など)も、「客に見つけてもらう」前提で投稿と口コミを勧めています。その前に、自社のGoogleマップを誰が開いているかを考えてください。工場や事業所の地図を開くのは、新しい取引先に加え、納品に来るトラックのドライバー、面接に来る応募者、初めて来社する取引先の担当者です。 地図で場所を確かめている人たちです。 この記事では、Googleビジネスプロフィールの数字をBtoBの会社としてどう読むかと、見ている人に合わせて直す4か所を書きます。投稿と口コミは、その後で構いません。

工場のGoogleマップを見ているのは誰か

店のGoogleマップと、工場のGoogleマップは、見ている人が違います。

店の地図は、「近くのラーメン屋」と探している人が開きます。比べて、選んで、来店する。だから写真と口コミが効きます。

工場の地図は、社名で探す人の利用も考えられます。たとえば、すでに訪問予定がある次のような人です。

  • 部品を納めに来るトラックのドライバー
  • 面接の日時が決まった応募者
  • 初めて打ち合わせに来る取引先の担当者
  • 工場見学や監査で来る人

この人たちが知りたいのは、評判ではありません。どこから入ればいいか、車をどこに止めればいいか、何時までに着けばいいかです。そこが分からないと、門の前で電話がかかってきます。

応募者は少し事情が違います。地図で場所を確かめるついでに、口コミも読みます。口コミの投稿者や目的はさまざまで、読者が誰かを数字だけで断定することはできません。ここは後で触れます。

数字の読み方:「ルート」が多いのは良いことか

Googleビジネスプロフィールの管理画面には「パフォーマンス」があり、プロフィールが見られた回数、ルート(経路)の検索、電話、ウェブサイトのクリックが月ごとに出ます。

店なら、ルートの検索が増えるのは来店が増える前触れです。工場では意味が変わります。

ルート検索には、納品・来客・面接の予定が影響する可能性があります。ただし、ルート検索数から実際の訪問数や目的までは分かりません。新規問い合わせの増加を示す数字とも限りません。 たとえば業者の報告書に「ルート検索が前月より増えました」と書かれていても、それだけで仕事の量や営業成果が増えたとは判断できません。

見る価値があるのは2つです。

  1. 通話ボタンのクリック数。 実際につながった通話数ではありません。 地図から電話をかけてくる人のうち、新規の引き合いがどれだけあるか。電話を受けた人に、月に1回だけ聞いてください。「地図を見てかけてきた知らない会社、今月いましたか」
  2. 「検索に使われた語句」。 プロフィールが表示されたときの検索語が出ます。社名以外の言葉、たとえば加工の名前や「滋賀 板金」のような言葉で出ているなら、地図から新しい相手に見つかっています。社名ばかりなら、地図は案内板として使われています

自社の実際の検索語句を確認して判断します。案内板として使われているなら、案内板として直すのが先です。

見る人に合わせて直す4か所

1. ピンの位置

自社の名前で地図を開き、ピンがどこに立っているかを見てください。

敷地の真ん中、裏の搬入口、隣の建物。ピンの位置がずれていると、ナビはそこに案内します。実際の拠点を正しく示しているか確認します。 正門・受付・搬入口が別々にある場合は、写真や自社サイトの案内図でも入口を伝えます。 ピンの位置はプロフィールの住所の編集から動かせます。

2. 入口と搬入口の写真

写真は、製品や工場の中を載せたくなります。見る人の役に立つのは、正門の写真と、搬入口の写真です。

「正門」「来客用駐車場」「トラック搬入口(北側)」を、自社サイトの案内図と写真で説明します。Google側で説明が十分に表示できない場合も、案内ページで補えます。社外秘の設備が写り込まないよう、外から撮ってください(工場と製品の写真を、社員がスマートフォンで撮る)。

3. 受付の時間

営業時間の欄には、工場の稼働時間ではなく、受付で人が対応できる時間を入れます。8時から17時まで機械が動いていても、来客を受けるのが9時からなら9時です。昼休みに受付を閉めるなら、それも入れます。

納品の受付時間が別にあるなら、説明文に書きます。「納品は8時〜16時。搬入口は北側です」。

4. 電話番号

代表番号が本社にあって、工場にかけてもつながらない会社があります。工場のプロフィールには、工場で受けられる番号を入れてください。

ネットに古い番号が残っている場合の探し方は、自社サイトを直しても、ネットに残った古い電話番号は消えないにまとめました。

そもそも登録してよい拠点か

ここは公式の条件を確かめてください。

Googleの説明では、ビジネスプロフィールを作れるのは、顧客が訪れることのできる実在の店舗や拠点、または顧客のいる場所に出向くビジネスで、営業時間中に顧客と対面で対応できることが求められています。郵送先だけの住所や、対応する人がいない場所は対象外です。

受付があるだけで登録資格が確定するわけではありません。営業時間中に顧客と対面で対応する実態があるかなど、Googleの条件を拠点ごとに確認します。無人倉庫や来客対応を行わない拠点を、一律に登録することは避けてください。

投稿と口コミは、後回しでいい

MEO業者の提案の中心は、週1回の投稿と口コミ集めです。工場の場合、どちらも後回しで構いません。

投稿や口コミが役立つ場合もありますが、まずは来訪者が場所・入口・連絡先を正しく確認できる状態を整えます。

例外が1つあります。応募者が口コミを読むこともあります。 元社員の厳しい書き込みが上に出ていると、面接の辞退につながることがあります。ここは、まず事実に沿って短く返信してください。返信は会社として書き、書いた人を特定しようとしないこと。Googleのルールでは過去の雇用関係による投稿は「利益相反」に当たり、報告の理由にはなりますが、消すかどうかを決めるのはGoogleです。返信の例と報告の手順は会社のGoogleマップに、元社員が書いた口コミにまとめました。

採用ページとの関係は社員10人の会社の採用ページ。大手の構成から削って作るに書きました。

まとめ

今日やることは1つです。自社の名前でGoogleマップを開き、ピンが実際の拠点を正しく示しているかを見てください。

ずれていたら、そこが最初に直す場所です。投稿の話は、その後で間に合います。

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相談のときは、会社名、サイトのURL、Googleマップに出ている拠点の数を教えてください。

この記事を書いた人

しがビズ(株式会社トリプルエッグ)

滋賀県の中小企業向けに、会社サイトの作り直しと、生成AIの業務導入を行っています。

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