会社サイトのトップページを開くと、お知らせの一番上が「2022年 夏季休業のお知らせ」。取引先の担当者に「ホームページ、止まってますね」と言われた。社長には「何か載せておいて」と頼まれたが、載せることが思いつかない。 この記事は、その欄を続けるか、消すかを決めるためのものです。どちらを選んでも構いません。決めずに放っておくのが、いちばん損です。

止まって見える原因は、お知らせ欄そのもの

会社のサイトが「止まっている」と見られる原因は、たいてい1か所です。トップページに、日付付きで並んだお知らせ欄。

事業の説明や会社概要が5年前のままでも、内容が今も正しければ、読む人は古さに気づきません。日付が無いからです。ところが、お知らせ欄には日付があります。一番新しい日付が3年前なら、それがそのままサイトの「最終更新日」として読まれます。

オールアバウトの記事は一歩踏み込んで、古い展示会の案内は「消すだけでもかまいません」と書いています。この記事では、その先の判断のしかたを書きます。

1年に載せられる出来事を数える

続けるか消すかは、気合いではなく数で決めます。

直近1年に、社外に知らせてよい出来事がいくつあったかを数えてください。製造業なら、たとえば次のようなものです。

  • 新しい設備の導入(機械の型式まで書けるもの)
  • 認証の取得や更新(ISOなど)
  • 展示会への出展
  • 休業日(夏季、年末年始)
  • 採用の開始
  • 移転、電話番号の変更、組織の変更

休業日だけで年2件にはなります。問題は、それ以外です。

休業日を除いて年3件以上あれば、続ける価値があります。 2件以下なら、欄を消す方を勧めます。年に休業のお知らせしか並ばない欄は、更新されていても「この会社は休みの案内しか出さない」と読まれます。3件という線は当社の判断で、統計に基づく数字ではありません。年に3回、季節ごとに1回程度動いていれば、止まって見えない、という目安です。

消すなら、先に「会社の事実」を移す

ここがこの記事でいちばん大事なところです。お知らせ欄には、会社の事実が埋もれています。 消す前に拾ってください。

3年分のお知らせを開き、1件ずつ、次の3つに分けます。

沿革へ移すもの

設備の導入、認証の取得、移転、社名や組織の変更、新工場の稼働。会社の歴史として残る出来事です。

お知らせのまま消すと、これらはサイトから消えます。沿革に「2023年5月 5軸マシニングセンタを導入」と1行で移してください。社名の変更を沿革に書く理由は社名を変えるときでも触れました。沿革の事実を誰に確かめるかは、「原稿をください」で3か月止まる前にに書いたとおり、総務が確認先になります。

事業や実績のページへ移すもの

「〇〇の加工に対応しました」「〇〇向けの部品の量産を始めました」。こうした案内は、本来は事業や実績のページに書くことです。お知らせに書いたまま、事業のページは昔のまま、という形になりがちです。

事業のページに対応範囲として足すか、実績として1件書いてください。実績の書き方は取引先名を出せない会社の、実績ページの書き方にまとめました。

消してよいもの

休業の案内、終わった展示会の案内、「ホームページをリニューアルしました」。その時だけの情報です。消して構いません。

同じ内容を引き継ぐページがない場合、消したお知らせの個別ページは、見つからないというページ(404)を返す形で問題ありません。設備や実績の情報を別ページへ移した場合は、対応する移転先へのリダイレクトも検討します。Googleの検索セントラルの説明では、404などのページはインデックスから外れるだけで、429以外はクロールの頻度にも影響しません。

面倒な作業です。3年分を1件ずつ開いて分けるのは、思ったより時間がかかります。ただ、この作業をしないで欄ごと消すと、設備や認証の記録までサイトから消えます。

続けるなら、書く人と回数を先に決める

続けると決めたら、決めることは2つだけです。

  1. 書く人を1人決める。 「みんなで」は誰も書きません
  2. 書く月を決める。 休業日の案内を出す月(7月、12月)に、それ以外のお知らせも1件ずつ足す。年に4件程度なら、これで回ります

書き方は短くて構いません。日付、何があったか、詳しいページへのリンク。3行で足ります。

自社で書く人がいない場合、当社の会社サイトの再生(1ページ・5ページ)の月額1,900円(税別)には、月1回・30分までの軽微な更新が入っています。原稿をいただき、30分以内で対応できる内容なら、この範囲で掲載できます。料金と範囲は料金と対応範囲に載せています。

欄を消した会社が、代わりに置くもの

お知らせ欄を消すと、今度は「いつの情報か分からない」という不安が残ります。これには2つで答えます。

1つ目は、会社概要に「掲載情報の確認日」を置くことです。 「2026年10月時点の情報です」と1行。お知らせのように毎月増やす必要はありません。会社概要を見直したときに日付を変えるだけです。取引の審査で会社概要が見られることは、新規取引の審査で最初に見られるのは、会社概要のページに書きました。

2つ目は、休業日の案内だけは、お知らせ欄が無くても出すことです。 トップページの一番上と、問い合わせのページに一時的に載せ、休み明けに外します。やり方は年末年始の休業を、会社サイトとフォームと電話で一度に知らせるにまとめました。

当社が会社サイトを作り直すとき、5ページの構成(トップ・会社・事業・実績・問い合わせ)にお知らせ専用のページは入れていません。続けられる会社だけが足せばいい、という考えです。構成はホームページ制作・リニューアルに載せています。

ただし、欄を消しても、ネットの他の場所に残った古い情報までは消えません。古い電話番号や住所が他のサイトに残っている場合は、自社サイトを直しても、ネットに残った古い電話番号は消えないを見てください。

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ご相談のときは、会社名とサイトのURLを教えてください。お知らせ欄の中から移すものを、一緒に仕分けます。

まとめ

今日やることは1つです。お知らせ欄の過去3年分を開き、「会社の事実」と「その時だけの案内」に印を付けてください。

印が付けば、続けるか消すかは、事実の数を見て決められます。

この記事を書いた人

しがビズ(株式会社トリプルエッグ)

滋賀県の中小企業向けに、会社サイトの作り直しと、生成AIの業務導入を行っています。

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